小僧のLINE教室 最速のコミュニケーションツールを手に入れた私達


LINEの便利さを聞いたのは、
出井(元)ソニー社長の講演での事でした。
2012年だったと思います。

LINEを開発したのがソニーを独立した元社員であること、
東日本大震災のときにもっと早くより簡単につながる手段を、
という発想から開発されたという話を聞いて、
なるほどそれは使ってみなければ
と思ったのでした。

私には16歳の甥がいます。
とっととスマホに変えたこの小僧おかげで、随分鍛えられました。
何しろもたもた入力していると「遅っ!!」
と言われるからです。
その結果、体感したこと。

●とにかくレスポンスが早い

宛先指定して、文字入力して、送信ボタン押して、
といった段階的な手順を踏むことなく
内容が行き交います。
ほとんどチャットです。

「送信」をタップすると同時に届く。
そして瞬時に返信が来ます。
こちらのメッセージが既読表示になるので
相手が読んだことが直ぐに分かります。


●スタンプは表意文字

更にコミュニケーションを早くするのがスタンプ。
絵文字より表現力の大きいスタンプで
言葉数より多くの感情を伝えることも出来る。

漢字と同様、表現力の大きな表意文字として
機能します。


●メールは郵便、LINEは会話

こうやってLINEを使っていくと
以前使っていたメールは
ほとんど郵便と変わらないのでは、と感じてしまいます。

手紙を書いて、
封をして、切手貼って、投函して相手に届く。

相手は開封して、読んで、返事を書く。
これが電子的に行われていくのが旧来のメール。

LINEはより会話に近いです。
オンデマンドな会話ツールと言えます。


●これだけ早いコミュニケーションツールがあると

これだけスピード感のあるツールがあると
コミュニケーションの仕方大きく変わる気がします。

豪雨からの避難にいち早く役立ったという話や
高齢者の見守りツール利用から、犯罪に使われるケースまで。

しかし今更LINEの無い時代には戻らないでしょう。
功罪はさておき、一度手に入れた便利さは無くならない。

そんなことより記的に感じるのは、
いまだ旧態依然とした意思決定方法に依存する、
企業経営層の感覚のマヒです。

紙にいっぱいハンコを押すことで、権限の誇示や責任の回避にいそしむ。
社内の意思決定なんて、電子的にフローまわせば十分なんです。
でもそれをしない。

小僧に「遅い!!」と鍛えられて、
スピードをもったコミュニケーションを体験すると
もはやこの早さが世の中の常識になりつつあるのだ、
と認識せずにはいられません。