紙やぶり

しゅうこです。
このお家に来てすぐ、お父さんが木の枠に段ボールを切って重ねた
「爪とぎ器」を作ってくれました。
さっそく使ってみるとみんなに「えらい」「上手」「良い子ね」と
ほめられ良い気分に。
でもすぐ飽きてしまいました。
好きなのは障子やふすまの枠木での爪とぎです。
そして同様に楽しいのが新聞紙や郵便物をぴっーとお口で破って
遊ぶこと。音と破ける感触が、楽しいんですよね。
こんな風に遊んでいるうちに、私も大人になっていきました。
遊んでいる時間より、お昼寝している時間が長くなり
家族の皆も会社に入ったり遠くに引っ越したりして、
いつの間にか6人の人間が3人になりました。
お姉さんとお兄さんは会社に就職し、下のお姉さんは
看護婦さんになりました。
お父さん、お母さん、おじいさんとの静かな生活です。