電力は本当に足りないのか?

特に努力もしなかったのに、今年の8月の自宅電気代は前年比25%減でした。
しかしエネルギーや電力関係の情報に接すれば接するほど、
「本当に電力は足りていないのか」という疑問に突き当たります。
電力会社の保障問題や既得権、利害関係のために誤情報を与えられている
気がして仕方ない。
ましてや従来の電気代算出コストの故意の高設定が明るみに出たり、
原発事故の報告がくるくる変わったりするのを聞いていると
「どれも適当に自社の都合が良いほうにミスリードしているんじゃないか」
という疑念がふつふつとわいてきます。

この夏、毎日ニュースで伝えられた「電気予報」ですが、
あれも途中で計算が間違っていたと言っていました。
いつも思っていたのですが、あの「電気予報」内訳を明らかに
すべきじゃないでしょうか。
企業と家庭、その他インフラ(発電そのものや電車や公共利用)別といった使用内訳と
発電源自体(火力、原子力、水力、その他)の構成比です。
でないとやみくもに節電したって何の意味もないかもしれない。

この夏、関東地方の企業がしゃかりきになって取り組んだ「節電ワークスタイル」ですが、
あとから考えると実は必要なかったんだよね、なんてことになるんじゃないか
と思ったりします。

別に電力を無駄に使う必要は全然ありませんが
きちんと内訳を知ることで、何が効果的な節電なのかが分かるはず。
問題解決の基本は何と言っても「見える化」からです。
それをしないのは、何か隠してることがあるからなんじゃないか、
本当は電力は足りてるんじゃないか、などと勘繰られても仕方ないと思いますが。


(↓電力会社の言い分が本当とは思えなくなる二冊)

だからテレビに嫌われる

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エネルギー論争の盲点 天然ガスと分散化が日本を救う (NHK出版新書)

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