世界一やさしい問題解決の授業 ー仕事のアタマをリセットするー
世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく
- 作者: 渡辺健介,matsu(マツモト ナオコ)
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/06/28
- メディア: 単行本
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本書を読んで小論文を書いてくる事だった。
新人に読ませて自分が読まないのもどうかと思い、
五年ぶりに再読した。
●問題解決の考え方を中高生にむけて語る
元マッキンゼーのコンサルタントが「問題解決」とはどのように考え、
行動するものかを説いている本書。
問題解決とは、以下4つの流れ(プロセスと言わない所がマル)であるとし
- 現状の理解
- 原因の特定
- 打ち手の決定
- 実行
具体的には、
「高校生のバンド活動でコンサートの集客をどうやって増やすか」
というストーリー仕立てで語られている。
語る対象は中高生ながら、ロジックツリーや四象限への分け方なども
出て来て今更ながら面白いのだ。
●自分は論理的・合理的に思考しているか
自分たちの仕事における行動を振り返ってみた時、
本当に客観的・合理的に考え、判断しているか。
案外、習慣的・経験的に行動している事の方が多くないだろうか。
きちんと考え検証することなく、無条件に反射神経で結論を出してはいないか。
誰しも自分の経験値に照らして行動するものである。
雪山で遭難するのはベテランの登山者が多いという。
過去の経験が判断を誤らせるのだ。
日中戦争と日露戦争の勝利が、第二次世界大戦への動機となるのも同様だ。
こうした基本中の基本にたまに触れる事は、
自分の思考の習慣を相対化するのに効果的だ。
実家から自宅に戻る電車の中で、再読してみて良かった。
休み中の頭から、仕事用の頭に戻って来た。
さて、新人はどんなことを書いて来るだろうか。