病院とコーヒーチェーン店 -市場のあるところに動いていく、ということ-
札幌の病院に入院している家族を見舞った部下の話。
「最近、札幌では大病院にドトールやスターバックスといった
コーヒーチェーンが出来て、すごく流行っている。」
そのときは「へー」と聞き流したのですが
先日、入院した母親の様子を見に、
神奈川の某大学病院にいったところありました、タリーズが。
3年前は無かったのに。
1階の正面玄関入ってすぐのところに。
そして隣にはローソンもある。
調査の末に路面店作っても、上手く人が入るとは限らない。
でも病院のように、多くの人が集まって、
他には買いに行くところがない(=寡占状態)
というのは絶好の市場。
エキナカもそうですが
どこに人が集まるのか、から発想した
既存の思考から外れた立地戦略。
なるほどー、と思いました。
更にすごいのはローソン。
朝、病室に
「ローソンですが、何か必要なものはありますかー?」
と、御用聞きに来るそうです。
「水が足りなさそうだから買って来ようか?」と聞いたところ
「ローソンが来るからいい」と母。
「客単価1000円程度の立地条件のところでないと、収益が上がらない」
と以前コンビニ業界の方に聞いたことがあります。
病院だとお弁当はあまり売れないだろうし、収益が良いのかはわかりません。
しかしかゆいところに手が届く、ニーズに対応した
販売形式であるのは間違いない。
まだまだ組み合わせれば売れるもの、
というのもあるのかもしれない。
市場を新しく作るか。
市場のあるところにこちらが動いていくか。
どちらかの選択なんだろうなあ。
勉強になりました。