自転車を買い換えた -個人経営の店で買った理由-

自転車を買い換えた。

ブレーキは甘いし、走ると変な音がするし
2・3年前から「近いうちに買う予定の物リスト」に載せていたのだが、
先週土曜日に後輪が派手にパンクしてしまい
修理はせず、買い換えることにした。

いまどき、スーパーやホームセンターで
いくらでも安価に売っているが
買ったのは実家の近くの個人経営の店。

自転車は結構メンテナンスが発生する。
パンクはもちろん、交差点で自転車同士でぶつかったこともあるし
ライトが切れたり、さびて音が出るようになったり。

だからまめにメンテナンスに対応してくれる、
個人の店で買ったのだ。

このお店は、
うちの親より少し若いくらい(60代後半〜70代)のご主人夫妻と
その息子夫婦の4人で経営している。
だから後継者問題も、たぶんない。
当分面倒見てくれそうだ。

「だいぶ故障してしまったので、買い換えようと思うのですが」
「同じサイズ、形のものはありますか」
「駅と家の往復が主で、スピードは出さないし長い距離も走りません」
「駐輪場に置くので、地味で盗まれにくそうなタイプ」

で、「この辺かな」とご主人に見せられた数台から2台、
ちょっと乗ってみて決めた。
値段は約3万円。
店に入ってから決めるまで、15分位だったと思う。

我ながらいいお客だと思うが(当社比)、
こちらが買う期待値に、以下が含まれてのことだ。

  ・売り手が専門家であること
  ・恒常的なメンテナンスが可能であること
  ・経営の持続(すぐ店がなくなっちゃったら困るから)

購買の動機は値段の安さによるものだけではない。
 
  ・日常的に使うもの
  ・安全が大切なもの

については、それより優先される要件があるのだ。

人によって、場合によって、何が優先されるかは変わると思うが
普段から「自分に必要なものは何か」が明確になっていれば
迷うこともないし、後悔も少ない。

こういう生活レベルのことも、判断力と意思決定能力を磨く場になる。
ほんの小さなことでも、普段から考えておけば、
いざというときすぐ結論が出せる、というお話でした。