小僧が育てたとうもろこし

甥っ子が育てたとうもろこしと枝豆を、
妹が持ってきた。

彼が小学校3年生の時、
学校の理科の授業で育てたプチトマトが実をつけた。
「おじいちゃんにあげたい」というので
一家そろってプチトマトを数個持ってきたことがあった。
「おじいちゃん」以下は皆感動し、
酸っぱいプチトマトを分けて食べたっけ。

そしてお礼に、とさんざん歓待して帰したのだった。
けっこうな散財であった。

あれから5、6年たち、
小僧はすっかり(大きさは)大きくなった。
しかし、気持ちは変わらず、
自分で作ったとうもろこしを
「おじいちゃんちに持って行って」と母親に頼んだらしい。

こちらも相変わらず、何かお礼してやらないとと
プリン、桃、やきとりを持たせて帰した次第。

子供のころ愛された記憶は
人格の深いところに根をおろして、
人間関係をはぐくむものらしい。

LINEで
「俺は神」「すべてにおいてさ、キリッ」
なんておバカなことばかり言ってるやつなんですが。