病院嫌い


しゅうこです。

赤ちゃんたちに家族が夢中になっている頃
私は少し具合が悪くなりました。

あまり食欲がなくなり水を飲む回数が増えました。
でも毛つやも良く、元気なのですが
お姉さんは心配していつも予防注射に行く近所の病院に
私を連れていきました。

お医者さんは、
「別に悪いところはないけれど、猫は腎臓が弱いので
年をとるにつれ腎機能が衰えるのだ」
といったことをお姉さんに説明していました。

とても暑い夏だから体力的に応えたのかしら、
とお姉さんは言って帰ってきましたが
それからしばらくの間、私は元気でした。

涼しくなるにつれ食欲も戻って普段と変わりない状態だったので
おうちで静かにしていましたが
夏の終わりごろまた具合が悪くなってきてごはんが食べられなくなり
大好きなトウモロコシをもらっても少ししか食べられなかったので
今度は行ったことのない、大きな病院に連れていかれました。

色々な種類の猫や犬とその飼い主の人間たちがいっぱい待合室にいて
すごく長い間待たされました。
私はバスケットの中で大人しくしていましたが
すっかり疲れた頃、診察室に入りました。

初めてみるお医者さんはお姉さんの話を聞いて
「毛つやも良いし、食べ物に飽きただけでは。でも念のため血液検査をしましょう」
といって、私に注射針を刺しました。
また長い時間待って次に呼ばれると
「腎不全で、放置しておくとカリウムが不足して心臓が止まる恐れがあります。」
と言われ、どうするかお姉さんと話していましたが
結局私はそのまま入院することになりました。

受付で入院の手続きをする間、お姉さんはずっと泣いていて字が書けず
お父さんに途中から書いてもらっていました。
こんな初めて来たところにおいていかれて、私はどうなってしまうんだろうと
怖くて不安で死んでしまいそうな気持でした。