思いがけない理由で歯の治療をしたこと

実家近くに、40年位通っている歯医者があります。
医師はちょうど、自分の親と同年齢で
いつまで診察してもらえるか、不安なところです。

なにしろ幼稚園の頃から通っているので、診察時はずっと
「△△ちゃん」と名前で呼ばれていました。
ここ20年ほどはさすがに「○○さん」と名字で呼ばれますが
今でもこの先生の前にでると、幼稚園児のような気持ちになります。

歯磨きが上手くなかった頃はよく怒られました。
「今日だけ慌てて磨いてきたんでしょう。乱暴な磨き方だからすぐわかる」
などと怒られ平身低頭。
いつもこの先生に怒られたら嫌だ、という気持ちが働くので
注意して歯磨きするようになり、「歯ブラシがとても上手だね」
と褒められるに至りました。

歯磨きのプロフェッショナルとしての磨き方は、

  1. ヘッド小さめの大人用歯ブラシ(GUM #211)で歯全体と、歯間をみがく
  2. 幼児の仕上げ磨き用歯ブラシ(Butler #88)で、歯の裏側、奥歯をみがく
  3. 必要に応じ、歯間ブラシを使う

といった手順で、まじめに磨くと20分以上要します。
大人用歯ブラシだけでは細かい所が届かないので子供用を使うのですが
子供用は柔らかい毛質が多く、上手く磨けません。
このButler#88はしっかり磨けるので、色々試した結果
この組み合わせになりました。

さすがに朝は時間がないので1.だけで終了ですが
丁寧に歯磨きしてきたので、
ここ20年くらいは虫歯とは無縁でした。

年1回定期健診に行きますが、いつも良好な状態で
件の医師からもおほめの言葉に預かり
自分は生涯、歯のトラブルは起こらないのではと安易に考えていました。
その自分が歯の治療をすることになったのです。

2月末のことでした。
雛あられを食べていたら、がりっと噛んだ拍子に
左上の奥歯のあたりに強い痛みを感じました。

気がつかないうちに虫歯になったのかと驚き、
ちょうど検診時期でもあったので診てもらうと
「虫歯はないよ」

レントゲンを撮っても異常なし。
「知覚過敏かな・・」と問題の箇所を一緒に見ていくと
うっすらオレンジがかっています。
「歯がすり減って、象牙質が透けて見えている。これか。」

実は私、睡眠中歯ぎしりをすごくするのです。
よっぽど昼間のストレスがすごいのか、と自分でもあきれますが
以前歯ぎしりが原因で舌をかみ、
上手くものが食べられなくなったことがあって
睡眠中用のマウスピースをもっていました。
しかしつい面倒くささにそのまま寝ることが多く、
特に震災後は全くつけないで寝ていました。

加齢によるものもあると思いますが
内臓にしろ、骨にしろ年齢分だけ酷使され磨耗します。
見た目は若く見せられても、体は使った分だけ老化していく。
そのことを実感しました。

左上の奥歯は、麻酔の上少しだけ削って「Cr」という白い詰め物をしました。
現在様子見です。

歯ぎしりに心当たりのある人は
検診時確認したほうが良いです。
マウスピースを作ったほうが良いかもしれません。
甘いものの食べすぎや歯磨き不足以外でも、
歯の治療が必要になることがあるのです。

歯はすごく大事でQOLを左右します。
知人のお母様は、歯の痛みが原因で認知症と衰弱が進行しました。

「ちゃんと歯磨きしてるから大丈夫。」と言う方も
定期的に検診に行って、トラブルを未然に防いだ方が良いですよ。

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