勉強すれば出来るもん

受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法 (新潮文庫)

受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法 (新潮文庫)

高校三年になる姪は小論文が苦手だそうです。
得意なのは理系と暗記科目。
以前音読や耳勉のメリットを話したところ
「1回読めば覚えるもん」
と言下に否定されましたっけ。

しかし大学受験ともなれば、
そう簡単にクリアできる勉強ばかりではありません。
最近は英語の教科書の音読などもしている様子。
まじめな努力家ですが、小論文が苦手というのは困ったものです。
自分の頭で思考し、自分の言葉でアウトプットする、という
訓練機会が足りないと思われます。

でもこれから大学・就職・昇進や昇格など、様々なシーンで小論文は避けらない。
試験以外でもアウトプットを生み出す力に直結します。

そんなわけで
「小論文書けるようにならないとまずいんじゃないの」
と言ったところ返って来たのが
「勉強すれば出来るようになるから平気」
そのときになれば練習して出来るようになるから。

すごいなあ、と思いました。
勉強すれば出来るようになる。
ある意味、人生の真実をついた言葉です。
そして彼女の17年の人生はこれを裏づけるような、
努力と成果の賜物だったのでしょう。

勉強すれば出来るように、ならないこともある。
努力しても、成果を得られないこともある。

まだそうした現実とシリアスに向き合うことが無い年齢のこの自信と不遜さ、
そして目標に向かって躊躇無く、まっすぐ努力出来る行動力に舌を巻いたのでした。