キャリーは学習する

セックス・アンド・ザ・シティ2 [ザ・ムービー] [Blu-ray]

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観始めたらはまる、と評判の「SATC」
生活に支障が出ると危険なので
ドラマではなく映画のほうを見ている。

パート2はいまいちだったが
パート1は好感の持てる、見終わった後ちょっと元気になる出来だった。

公私共に軌道に乗った生活している主人公キャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)が
長年のパートナーに捨てられる女性をみてふと不安になる。
そこで恋人と軽く「結婚する?ぼくは3度目だけど」というノリで婚約することに。

友人や仕事の関係者、マスコミを巻き込んでの大々的な結婚式を準備する。
しかしその過程で婚約者は「また失敗するのでは」という恐怖感を持ち始める。
自分達の結婚についてちゃんと話したいという声に耳を貸す暇も無く、キャリーは式に向かうが
相手はドタキャン・・。

半年ほどたったバレンタインデーの夜、女友達から
「自分が結婚なんてすべきじゃないといったのだ」
と打ち明けられキャリーは怒る。
「自分の何が悪かったのかずっと考えていたのに」と。

結局その後友人とも仲直りし、
婚約者ともよりが戻って、再度のプロポーズ。
役所に届けるだけの簡素な結婚ながらも無事ハッピーエンド、
ということになるのだが。

私が一番ぐっと来たのは
「自分の何が悪かったのか考えていた」
というキャリーの態度だ。
結婚式をドタキャンされたら、相手を非難し憎むのではないだろうか。
でもこの女性は違う。
自分の側の非に思いを巡らすのだ。

友情、仕事、恋愛、結婚、ファッション等複数の要素をもつこのドラマが
多くの女性をひきつける魅力はこの学習的態度なのではないか。

どんなことでも、被害者意識に満ちた視点で考えるか
両面から考えるかで結果は全く違うものになる。
キャリーという主人公の魅力もそこにあると思う。

ドラマシリーズは定年後の楽しみである。

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