「閉じ込め症候群」は、家族も閉じ込める、という話

母は、3月に入院したあと、酸素を供給する装置を24時間付けている。
写真のようなチューブから、常に酸素をたして、
なんとか人並みの酸素飽和度を保っている状態だ。

入院中、夜中に酸素飽和度が70台になって大騒ぎになったほどで
入院前、80台前半だった数値が上がったのはひと安心。

「視力のよくないひとが、メガネやコンタクトをつけるのと同じ」
という考え方もあるが、トイレもお風呂も全部、
このチューブにつながっての生活は想像以上に
本人にとって大変だと思う。

しかし、チューブにつながっているのは
実は母だけではない。

私も父も、このチューブにつながれているのだ。

上野千鶴子が聞く  小笠原先生、ひとりで家で死ねますか?

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