業界選びの基礎知識 保険会社編

帰り掛け、保険会社の勧誘の女の子につかまった。
入社1年目とのこと。

「保険は目的に応じて入ってるし、見直ししてるし、
バブル期の逆ザヤ商品も持ってる」
と言っても粘られ、
乗るつもりのエレベーターが行ってしまい、
テキトーに答えてもまだエレベーターが来ないので
「なぜ保険会社に入ったのか」と意地悪で聞いてみた

その子「事務でなく女性がずっと続けられる仕事として選びました。」
私  「業界研究はしたの?」
その子「しました。社会保障の情報提供とかでもお役に立てるし、
    お客様に合った商品をお勧めするコンサルティングをしていきたいんです。」
私  「そう頑張ってね、うちにも入社3年目の女の子がいるから」


と言ったのは全部表向きで、内心の声。

「このご時世、大手保険会社入社なんて世の中知らなさ過ぎ。
人口減、単身世帯増、車保有減、デフレ、低金利その他、
保険会社に有利な要素まるで無し。
保険というのは、人口増加/インフレ/土地値上がりを前提にした金融商品
国内でどうにもならないから、海外に出て行こうとしてるのを知らんのか。
大手保険会社なんて、消費者にとって割高のコスト構造に、
社員でも説明出来ないくらいいろんな商品作ったあげくの、不払い問題。
ネット系を除いて「オワコン」事業ですよ。」

そして

「自社商品を勧めるのは単なる売り子であって
コンサルティングじゃあありません。
本当に保険のコンサルティングをしたいならマルチベンダーになるか、
フリーのファイナンシャルプランナーを目指すか。
その保険会社にずっと居続けても、ダメダメになるだけですよ。」

と言いたかったのだが

そんなことは言わずに
「頑張ってね」(にっこり)と、

エレベーターに乗り込んだ私は、優しいのか、冷淡なのか。


「通信中学講座 〜生命保険編〜」
http://blogs.bizmakoto.jp/shigotonin/entry/16163.html