「捨てる」ニーズ /断捨離と経済成長
(↓企業の経営層こそ読みましょう)
- 作者: やましたひでこ
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2009/12/17
- メディア: 単行本
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類似書も続々でどれも売れている様子。
これだけ多くの人口が物の処分に困っているということは、
それだけ「捨てる」ことにニーズがあるんだなあ、改めて驚かされます。
みんな、モノを消費したり保有することに倦んでいるんですね。
「捨てる」ってすごい市場だと思います。
それにしても戦後の日本の経済成長は多くの消費材の生産と消費によって支えられてきたはず。
つい最近までそれは続いていました。
現在の各商品市場の縮小と景気の悪化は、日本人のほとんどに
何らかの影響を与えているはずです。
断捨離の読者の多くは主婦を中心とした女性みたいですが、
断捨離と経済成長の矛盾についてはどう考えているのでしょうか。
別に断捨離に異を唱えるわけではありません。
個人や家庭だけでなく、企業だって断捨離する必要があるのは事実。
あのドラッガーも「過去を計画的に廃棄せよ」と言っています。
コストダウンとか生産性向上とかスリム化とかいってるのに
古いものを捨てないのが日本の企業なんですよね。
え、「そんなことをしたら今までのビジネスモデルが失われる」ですって?
「捨て」ないと生き残っていくための新しい価値体系は作れないんですけどね。