ブログを書くことからみえてきたもの 今年の振り返り

●仕事について

3月11日、震災が起きた時、私は大型案件のやりくりまっ最中でした。
他のことは何も考えられずとにかく無事案件がゴールにこぎつけることを
目標に過していました。

案件は無事完了しましたがそのあとにやって来たのが長い停滞期です。
焦りました。一時期全ての商談が止まりました。
その中で何とか突破口を見出したいと始めたのが、部署のメンバと開催した
「これからのビジネスモデル研究」でした。

最初は各自参考になるようなビジネス書を持ち寄って議論しましたが
今は毎回テーマを決めてアウトプットを出す形に変更しています。
まだ結果は見えていませんがはっきりしているのは


  • 今までのサービス内容ではこれからの価値提供にはならない。
  • 収益構造を見出しやすい既存の市場スペースは既に某社が押さえている
  • 周辺市場は競合他社と価格競争で食い合い
  • しかし情報インフラが激変している今は新しいサービス提供をマネタイズするチャンス
  • 自分たちの小さなチームでも、サービスモデルで勝機を作ることはできる
  • そのためには今の案件のやり方を捨てる必要がある、etc

自分たちの市場とその変化、その中で生き残るために
以前のマネジャー達が無自覚に進めてきたことを
意識的に取り出す形でのマネジメント運営に移行したことは、
メンバのモチベーションアップと自覚的な行動に
よい影響をもたらしたと思います。

むしろ自分たちのチームの運営より、
それを取り巻く社内の旧態な考え方の方がボトルネック
しかしそれもチャンスと捉えるべきでしょう。


●ブログについて

プライベートではiPadを使うようになったことと
ブログを始めたことが大きな変化でした。
iPadクラウドの活用に関しては右記のエントリーに、静かに急激に進むデジタルデバイド - うちの猫が云うことには
ブログを始めたきっかけはこちらに書きましたがブログをはじめた理由 - うちの猫が云うことには
ブログを書くようになったのは、会社の小論文書きが終わったことが実は大きいのでした。

そしてブログを書く過程で気付いたこと。

1. 自分の思考方法、範囲の限界。既存の思考枠の強固さ。
2. ITリテラシーの低さ。
3. ネット上での無名さ、影響のなさと、思わぬ攻撃や非難など。

最初は純粋に自分の楽しみとして書こうと思っていたのに
実際書き始めてみるとやはりPVが気になったりします。
その中で参考をもとめて読んだこれらの本はブログを書くことだけでなく
とても大きな考え方や情報インフラの変化に関する気付きを与えてくれました。

たった一度の人生を記録しなさい  自分を整理・再発見するライフログ入門

たった一度の人生を記録しなさい 自分を整理・再発見するライフログ入門

新時代のワークスタイル クラウド「超」活用術

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そしてこうした著者たちのブログを読む中で自分の思考範囲の狭さや
情報範囲の狭さに気づき、しばし愕然としていた時期がありました。
この間、ブログはまったく更新できませんでした。

しかし。
同じ会社に長年いると自分の領域の狭さを
突き付けてくれる機会はめったになくなります。
狭く深く掘っていくことが日常の行動として求められるからです。
そうした意味で、「自分の殻を破るチャンス」なのだと思う事にしました。
いい年をして、しらないことを突き付けられて傷つくのはつらい。
けれどそれがチャンスなのです。

新しい自分になろう。
少しずつ。
これが私が今年得た、気づきと今後の目標です。