意思決定するとはどういうことか -武器としての決断思考-

武器としての決断思考 (星海社新書)

意思決定するとはどういった決断/思考/行動なのか。
それらを体得するには結構な時間がかかる。
大抵、仕事で切った張ったを経験して痛い目に遭ったり
人の上に立つようになって否応なく身につくという場合が多い。

一度身につけば自分の中で軸ができて時間や労力を無駄にすることが減るし
いろんなことがスムーズに回るようになっていく。

しかし人生後半になって身についても遅い能力もある。
特に今、厳しいビジネス環境の中で就職活動に取り組む、若い学生達。
彼らの大半は、多くの情報に翻弄されて
何が自分の良い仕事人生のための選択か、考える余地や余裕がない。
なんとなく安定した大企業に入りたい、という根拠のない判断基準で
就活に苦労する。

でも本当は、
・自分の人生にとっての重要度、ポジショニング
・仕事を通してどんなスキルを身に付けていきたいのか
・そのために必要な要件やスキル
・選択した結果発生するリスク
といった観点から働き方を検討し、意思決定することが大事だと思う。
(なかなか難しいことですが)

しかし「必要な意思決定能力は訓練で身に付けることができる」
それが他人の価値観や情報の洪水に流されずに
自分にとって必要な選択肢を選ぶことを可能にする、最大のスキルである。
変化が激しく、グローバル化の波にさらされ続ける社会環境の中で
幸福に人生を送るポイントとなる能力だ。

「必要な意思決定能力は訓練で身に付けることができる」
それが本書の趣旨である。
そのための具体的な視点や思考方法、テクニックが説明される。

そして、こういう普遍的で根本的なスキルを教えてくれる人やツールは
今までなかった。
本当はすごく大事なことなのに。

これから就職活動をされる若い方、
転職しようか悩むビジネスパーソン、
海外で働こうかと考えている方、
家を買おうか賃貸でいくか迷っている方、
離婚しようか悩んでいる方、
子育てが終わったあと仕事に復帰したいと思っている方
など様々な決断を前にしている方にお勧めします。

アカデミックに書いてある本書と、実は同質のことを説いているのが
こちら。↓併せて読むと面白い！！

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